男の子が生まれて、初めて迎える5月5日。
そう端午の節句ですよね!
おじいちゃんやおばあちゃんは、かわいい孫に初節句のお祝いで兜を贈りたいと考えているかもしれませんね。
しかし、最近のパパ・ママは、初節句だけど、兜は別に必要ない…
と思っている方が多いんだそう。
せっかく買ってくれると言っているのに、いらないと思うのはなぜなのでしょう?
初節句のお祝いには兜はやっぱり必要なのかな…?
そもそもどんな理由があって兜を飾るの…?
今回は、最近の初節句の兜事情についてご紹介します。
初節句の男の子のお祝いで兜は必要なの!?
最近のパパ・ママが兜をいらないと思う理由はいくつかあります。
まず、一つ目は収納スペースがないということです。
限られた貴重な収納スペースに、ダンボールに入れた兜、結構場所を取るんですよね。
年に一度飾るだけだからと奥のほうに追いやって、さあ飾ってやるか!
と思った時には出すのが面倒くさくなってしまいがちなんです。
二つ目は、飾っておく場所がないということ。
昔ながらの家の造りだと、床の間があって、そこに兜を飾ったらぴったりマッチしますよね。
しかし、最近の家の造りは洋風な場合が多く、正直兜をどこに飾ってあげたらいいか悩んでしまいます。
三つ目は、金額的な問題です。
おじいちゃん、おばあちゃんはかわいい孫のために立派なものを買ってあげたいと思っています。
立派なものはなかなかの高額なんですよね。
年に一度飾るだけの兜にそんなにお金出してもらわなくても…
とパパ・ママはためらいを感じてしまうのです。
このような理由から、兜は別にいらないかな…と思ってしまうのです。
でもどうなんでしょう、やっぱり兜って必要なのでしょうか?
結論からいいますと、初節句で兜を飾らなければならないという決まりはありません。
子供の健やかな成長を願う気持ちが一番大切なので、兜を飾ることにこだわる必要はまったくありませんよ。
それぞれのご家庭の考え方に合わせて、兜が必要かどうか決めてくださいね。
とはいえ、ここまでの視点は私たち親目線によるものです。
子供の立場になって考えてみると、今は赤ちゃんで兜が何だか分っていなくても、もうすこし成長すれば、
「○○ちゃんの家には兜があるのに、ボクには何でないの?」
なんて言い出すかも知れません。
おじいちゃん、おばあちゃんが贈ってくれるというなら、その気持ちをありがたくいただいて、お家に合った、飾りやすい、少し小さめのものを選んでお願いするのもいいですね。
自分のために用意された兜を見て、
「自分は両親や祖父母に愛されて育ったんだなあ…」
と気がついて、家族への感謝の気持ちにつながっていくでしょう。
節句で兜を飾るのはなぜなの?
兜が必要かどうかで頭を悩ませてしまいがちですが、そもそも、端午の節句に兜を飾るその理由、ご存知ですか?
端午の節句に兜や鎧を飾る風習は、日本の武家社会が起源となっています。
戦に出た時に、兜や鎧は男子の身体を護ってくれるとても重要な道具であったのです。
このようなことから、端午の節句には、
「男の子を災厄や病気、事故などから護ってくださいますように…」
という願いを込めて、飾るようになったといわれています。
ちなみに、兜や鎧は男の子の身代わりに災厄を受けてくれるお守りの役目があると考えられているため、お下がりや兄弟間での共有はせずに、「ひとりにひとつ」が基本になります。
まとめ
最近の初節句の兜事情についてご紹介しました。
私たち親の立場から見れば、場所を取るし、飾る場所もないし、高額だし、別にいらないかな…
と思ってしまいがちです。
しかし、反対に子供の立場になって考えてみると、自分のために兜を飾ってくれたらとってもうれしいだろうなあ、とも思います。
ですが、兜は必ず飾らなければいけないものではありません。
納得のいかないまま無理に購入してしまい、兜の存在が面倒な物になってしまっては逆に失礼ですよね。
一度、ご家族でよく話し合ってみて、あなたのお家に合ったスタイルを見つけてくださいね。