身近な人が亡くなると、「喪に服す」といいますよね。
喪中期間にはいくつか禁止されていることがあるのですが、どんなことがダメなのでしょうか?
また、喪中に年賀状をもらった時は、どう返信すればいいのでしょう?
今回は、そんな喪中の禁止事項や、年賀状への返信の仕方などについて、ご紹介したいと思います。
喪に服すとはどういうこと?喪中期間のやってはいけない禁止事項は?
そもそも「喪に服す」とは、「喪」は身近な人がなくなった時に、一定の期間外出や游興などを控えるという意味があります。
「服す」は従うという意味があります。
つまり、「身近な人がなくなった時の一定の外出や游興を控える習慣に従う」という意味になります。
ちなみに喪中期間は血縁関係の近さなどで、3か月、半年、1年とさまざまで、明確に決まっている訳ではありません。
喪中は基本的に、祝い事や游興を控えます。
例えばお正月ですが、お正月の行事というものは新年を祝うものなので、祝い事に分類されます。
例えば、正月飾りやおせち、年賀状、初詣などですね。
年賀状は、喪中になると送ることはしませんので、お正月前に「新年の挨拶を控えます」という意味で年賀欠礼状を出し、年賀状が出せないお詫びをします。
年賀欠礼状は、喪中はがきとも呼ばれていて、こちらの名前の方が馴染み深いかもしれないですね。
また、結婚式への参列や自身の結婚式なども控えた方がいいでしょう。
しかし、どうしても仕事上の関係などで参加しないといけない場合は、相手に喪中であることを伝えると気を使わせてしまうので、伝える必要はありません。
旅行も游興になるため、控えた方がいいでしょう。
禁止事項というよりは避けた方が望ましいということになりますので、すべて絶対に禁止というわけではありません。
しかし、喪中期間が終わるまで延期できるものは延期するようにしましょう。
喪中に年賀状をもらった時の返信ってどうしたらいい?
喪中期間でも、年賀状が絶対に送られてこないというわけではありません。
もし喪中期間に年賀状をもらった時は、どう対応すればいいのでしょうか?
先ほどにもご紹介した喪中はがきを先に出していた場合は、年賀状をもらっても返信をする必要はありません。
先に挨拶ができないということを事前に知らせているので、これは年賀状を送ってきた相手側が見落としてしまっていることが原因です。
こちら側には否はないので、改めて返信をしなくても大丈夫です。
しかし、喪中はがきを送っていない相手から年賀状が届いた場合は、「寒中見舞い」を送るのがマナーです。
寒中見舞いは1月8日~2月3日前に届くように送ります。
寒中見舞いに書く内容は、
● 年賀状をもらったことへのお礼
● 喪中であること
● お知らせが遅れたお詫び
● 今後のお付き合いの挨拶
等です。
しかし、喪中なのでおめでたい表現は避けます。
あくまで年賀状とは別のものと捉え、正月や干支に関するものは入れてはいけません。
また、年賀状と区別するために、年賀はがきではなく、私製はがきや通常はがきを使用します。
喪中はがきを送っていない相手の年賀状まで無視してしまうと失礼なので、寒中はがきで返信しましょう。
まとめ
喪中期間には正月や結婚式などの祝い事、旅行などの游興を控えます。
喪中の期間は明確に決まっているわけではないので、地域や家系の期間に従いましょう。
喪中で年賀状を送れない場合はあらかじめ喪中はがきを送りますが、それでも年賀状をもらった場合、喪中はがきを出していない相手であれば寒中見舞いで返信をしましょう。
喪中にはダメだとされていることが多いですが、控えることができるものは出来るだけ控えるようにするという認識で過ごしましょう。