ここ最近の地球温暖化の現象の表れに、台風の大型化が言われています。
太平洋上の海水の温度が30度以上ある場合に、台風の卵といわれる熱帯低気圧が誕生します。
その熱帯低気圧が海水の温度の高さをエネルギーとして一気に台風へと変化していくことになるのです。
海水温が高い太平洋上には、点在する島はありますが、ほとんどが海ですから、遮るものがないために、風の強さが大きくなっていきます。
非常に強いまたは、猛烈な台風といわれる瞬間風速を持つ台風になるのです。
この勢いの台風が直撃することで、家屋にも被害がでます。
屋根が飛んだり、電線が切れたり、街路樹が倒れたりもします。
では、台風の風圧でガラス窓が割れるという事はあるのでしょうか?
今回は台風が来た時の窓ガラス対策についてご紹介していきます。
強風で窓ガラスが割れることもありうる?
台風の強風で窓ガラスが割れることがありうるのでしょうか?
風圧だけではガラスが割れずに、何かが飛んできて割れると思っている方が多いのではないですか。
実は台風だけでなく、強風が最大瞬間風速が吹いた瞬間にガラスが割れることがあるのです。
一般的な2階建て家屋に使われている窓ガラスの強度は、風速48m~50mまで耐えられるように設計されています。
ちなみに、沖縄県周辺の地域のガラスはそれ以上の風速に耐えられるのが一般的になっています。
風速48m~50m以上の強風が吹いた瞬間に一気に割れる可能性があります。
この風速の台風だとどのくらいのクラスになるのか?と疑問に思いますよね。
台風の風の強さによるクラス分け
強い台風:最大風速が33m~44m
非常に強い台風:最大風速44m~54m
猛烈な台風:54m以上
と分けられますので、非常に強い台風と天気予報で報道された場合には、窓ガラスが風で割れてしまう可能性が出てきます。
風圧でガラスが割れる前に、何か物が飛んできて窓ガラスが割れる可能性の方が高いです。
ですが、最大風速は10分間に風が吹いた時の平均値の1.5倍~2倍の風速のことを指していますので、台風の風速が30mといった場合には、最大風速は最大で60mの風速が出る場合もありえるのです。
台風で窓ガラスを補強するにはダンボール?いい方法ある?
最近の台風の大型化によって、住宅に被害が出る可能性も大きくなってきています。
台風の強風で窓ガラスが割れると、ガラス片が飛び散ると同時に雨と風が内圧差で一気に吹き込んできます。
窓ガラスの破片も風にあおられますから、近くにいた場合には、軽くてケガ、最悪の場合にはガラス片で死亡してしまう可能性もあるのです。
そうならないためにも、台風が接近してきた場合に備えて、窓ガラスに対策を講じることが大切になります。
一番簡単なのが、養生テープを米印のような形になるように窓ガラスに貼り付ける方法です。
それでも心配な方は、窓ガラスの補強もかねて、ダンボールを貼り付けるのがいいでしょう。
本来は雨戸やシャッターを下ろすのが一番いいのですが、家のデザインによっては、雨戸やシャッターがない部屋も出てきます。
その場合には、布製のガムテープや養生テープ、またはガラスフィルムなどを貼る方法があります。
普通の紙のガムテープでは、窓ガラスに貼り付けると剥がれなくなってしまいますので注意が必要です。
紙のガムテープしかない場合や養生テープでは何となく不安と感じた場合には、ダンボールを窓ガラスに貼り付けることで、補強対策にもなります。
普段、家にダンボールなんてないという方は、スーパーなどで、もらってくるのがいいでしょう。
その場合、他の方も同じ考えをしている方も当然いますから、行動は早めの方がいいかもしれませんね。
まとめ
台風の風で窓ガラスが割れるのか?について紹介してきました。
2019年10月12日に上陸した台風19号は上陸前は、最大風速が60m以上という報道が大きく取り上げられ、風に対する備えに関心が行き過ぎていた感じがします。
上陸してみれば、物凄い雨量によって多くの河川で決壊などが起こり、風よりも水の被害が大きくなってしまいました。
今世紀最大といわれている台風19号ですが、今後も地球温暖化が進めばさらに、大きな台風が上陸する可能性も考えなければなりません。
自分は大丈夫とは思わずに、必ず何らかの対策を講じておくのがベストでしょう。