突然の訃報のお知らせを受けて葬儀に。
バタバタで準備をし、無事に参列を終え家に帰ってきたけど、
そういえばお清めの塩を忘れてた!
そんな時はどうすればよいのでしょうか。
今回はお通夜や葬儀後にお清めの塩を忘れたときの対処法をお伝えしたいと思います。
また、そもそもお清めの塩ってなぜ必要なの?
お清めの塩にはどんな種類の塩を使えばいいの?
といった疑問に答えていきたいと思います。
お通夜や葬儀への参列はもちろん事前にはわからず、その時は急にやって来るものです。
今のうちにしっかりと知識を身に着けて万全の態勢を整えておきましょう!
葬式の後でお清めの塩忘れた場合どうすればいいの?
お清めの塩を忘れたときの対処法の前に、まず、そもそもなぜお清めが必要なのか知っていますか?
もともとは神道において、穢れたもの・不浄なものとして捉えられていた死による厄災から、塩で身を清めることで逃れようとして行われていた習俗なのです。
日本では古くから、塩には身に降りかかった天災や病気を追い払う力があるものと考えられ様々な風習があったため、それとも相まって葬儀後の「お清めの塩」という慣習が根付いていると考えられます。
また、今と違って昔は衛生面がそれほど徹底されていなかったため、腐敗や細菌の繁殖を防止するという意味合いもあったのです。
もっとも、神道とは異なり、仏教(とくに浄土真宗)やキリスト教では、死を穢れたものとは捉えないため、「お清めの塩」は不要とされています。
自身の宗教や宗派、普段の慣習によって考え方はそれぞれですので、必ずしもやらなければならないというものではありません。
では、「お清めの塩」をしようと思っていたのに忘れて家の中まで入ってしまった場合、どう対処すればよいのでしょうか?
答えとしては、「特に何もしなくていい」です。
お清めの塩をするかどうかは、人それぞれ自由ですし、しなくとも特に問題はありません。
どうしても気になる、という場合は、喪服を着たまま一度外に出て、玄関先や門の前で「お清めの塩」を改めてやり直せば大丈夫です。
また、お部屋に盛り塩をするという方法でも構いません。
葬儀から帰った後にお清めの塩を忘れそうだなと思ったら、出かける前に玄関前に塩を振っておいて、帰って来たときにそこを踏むようにしておけば同じ効果があります。
いずれにせよ、もしもお清めの塩を忘れてしまったとしても、それほど神経質になる必要はないようですのでご安心ください。
お清めの塩の種類はどんなものがいいの?
では、お清めの塩にはどのような種類の塩を使えばいいのでしょうか?
塩には製法により大きく分けて、
①電気分解により海水からナトリウムイオンを抽出して作る精製塩
②精製塩にミネラルやにがりを加えて作る再製加工塩
③塩田などで自然に濃縮して作る天然塩(自然塩)
があります。
また、原料により、
①海水塩
②岩塩
③湖塩
などに分かれます。
上述した「お清めの塩」の由来の中で、塩により身を清める方法として、海に浸かるというものもあったようです。
ですので、より自然に近い天然の海水塩がお清めの塩に最も適していると言えそうです。
ちなみに、精製しておらずミネラル分豊富な塩を「粗塩」と言ったりしますが、これは成分や原料による分類ではないため、購入する際は製品のパッケージなどをチェックするようにしましょう。
まとめ
お通夜や葬儀に参列した後、家に入る前に「お清めの塩」を振るのを忘れてしまった場合は、慌てずに一度外に出て振りなおせば問題ありません。
また、忘れたまま次の日になってしまった、という場合でも気にせずいつも通りの生活で大丈夫です。
不安になりすぎていても、故人は悲しむだけですよね!
故人を偲んで冥福を祈ることが一番だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。