料理をする際に用いる事が多い砂糖1。
でも、いざ使おうとしたら、カチカチに固まって使えないという経験をしたことはありませんか?
そもそも砂糖は、なぜサラサラとした形状なのに時間とともに固まってしまうのでしょうか・・・
湿気を吸うことで水分を含み固まってしまうとイメージしがちですね。
しかし、実は砂糖が固まる大きな原因は「乾燥」にあります。
湿気も間違ってはいないのですが、いちど湿気を吸い水分を含んだ砂糖がその後乾燥することにより固まってしまうのです。
では、詳しく見ていきましょう!
砂糖の固まりを防ぐ方法や戻す方法は?
まず、先ほども書きましたが砂糖の一番の敵は「乾燥」です。
固まる原因は、砂糖の中に含まれる転化糖という糖液の水分が減り、その後結晶化された砂糖の結晶達がくっついてしまうことにより発生します。
乾燥させないために、使用後はなるべく早く密封容器で保存し温度変化の少ない冷暗所などに置くことが先決となります。
空気に触れて水分を含んでしまうと、密封容器に入れることで乾燥して逆効果になってしまうからです。
でももし固まってしまったら、どうしたらいいのでしょうか?
単純に水分がなくなってしまったという事なので水分を足してあげたらよいです。
水を一滴垂らして一日待つだけで固まっていた砂糖がほぐれます。
霧吹きで吹いてあげるのでも同様の効果が得られるでしょう。
結晶が大きいと固まりにくく水分の影響を受けにくいです。
グラニュー糖等が固まりにくいのはそのためです。
砂糖といってもいくつも種類がありますが、上記のやり方は主に上白糖をメインとした戻し方になります。
それ以外のグラニュー糖などは、一度固まると戻す事が出来なくなります。
これ以上、固まりにくくするという意味では電子レンジで温める方法が有効かと思いますが、長くレンジにかけると溶けてしまうので見ながら少しずつ行ってください。
このやり方は上白糖では効果がないようです。
砂糖が固まるのを防ぐ便利グッズとかってある?
この章では、砂糖の固まりを防止する対策について見ていきましょう。
・フロストシュガーを混ぜる
フロストシュガーと言うとあまり聞きなれない言葉ですね。
以前はヨーグルトなどに一緒に添付されていた顆粒状の砂糖の事です。
フロストシュガーは早く溶ける砂糖が欲しいという要望から開発された砂糖なのです。
冷たい水に溶けやすく、固まりにくい性質を持っていますのでその性質を利用します。
砂糖:フロストシュガー=5:1ぐらいを目安にして混ぜて使うようにするといいでしょう。
・パン・フルーツの皮を混ぜる
水分を含む物を乾燥した容器に入れる事で容器の湿度が上がります。
直接砂糖に触れないようにラップ等で工夫しましょう。
生ものを使用する時は、カビなど要注意が必要なので5~6時間を目安に取り出してください。
・珪藻土スプーンを使う
やり方は簡単です。
珪藻土でできたスプーンを容器の中に一緒にいれておくだけです。
珪藻土には湿度を調節してくれる役割があります。
長く入れ過ぎると水分が奪われ効果が薄れてきますので、効果が感じられなくなったらスプーンを電子レンジで温める事で復活します。
今は100円均一などでも手軽に購入できます。
まとめ
いかがでしたか?
砂糖が固まる原理を知っていれば未然に防ぐ事も出来ます。
万が一固まってしまっても、身近な物や方法で簡単に復活させる事ができますのでご安心を。
砂糖には賞味期限がないので、固まって形状が変わっても味が変わったり甘みが落ちたりというような品質が下がることはありません。
しかし、固まることで料理での使用の際にはとても不便になってしまいますね。
ちょっとした対策でお砂糖を快適に使用する事が出来るので、ぜひ試してみてくださいね!