司法書士は、一般の方の代わりに登記や供託といった手続きを代理する権限を特別に認められた国家資格です。
他にも、相続や成年後見、債務整理など幅広い業務を行っています。
一般企業に勤めていて、今の仕事に不満があるわけではない。
でも、何か定年のない専門の資格があればなあと考えて司法書士にたどり着いた。
サラリーマンではなく独立開業して自分の力だけで働きたい。
そんなあなたのために、今回は司法書士試験に兼業や独学で合格するにはどのくらいの時間がかかるのか?
また、どんな方法を取ればいいのかについて解説してみます。
司法書士を兼業しながら目指すなら勉強時間はどれぐらい?
一般に司法書士試験に合格する為には、約3000時間の勉強が必要と言われています。
3000時間というと、平日2時間・土日5時間勉強したとして、1週間で20時間ですので、150週間つまり3年弱必要な計算となります。
しかも、この3年弱という期間、休みなしで勉強した場合です。
私の知り合いの司法書士数人に話を聞いてみたのですが、やはり働きながら兼業で勉強をしていた方は、平均して5年ほど合格までにかかったということでした。
なかなか兼業で短期合格というのは至難の業のようです。
このような難関試験である原因として以下のようなものが挙げられます。
・司法書士試験が合格後は経験がなくてもすぐに独立可能な、実務に直結する資格の試験であること
・合格率が実受験者ベースで約3%とかなり低いこと
・科目数が11と多く、さらに形式が多肢択一式と記述式に分かれていること
・問題数と難易度に比べて、制限時間が極めて短いこと
ちなみに、合格時点で半数程度は兼業のようですが、
① はじめは専業で勉強していたものの、受験期間が長期にわたりやむなく兼業となりながらなんとか合格したパターン。
② 兼業で勉強していたもののあと一歩で不合格が続いたため、最後の試験数か月前に仕事を辞めて試験に専念したパターン。
という方が多いので、はじめから兼業のまま合格した人はもっと少ない割合になるようです。
いずれにせよ、勉強を始める前に、約3000時間という勉強時間を確保できるのかということをよく考えてみるのが良さそうですね。
司法書士を短期合格する為のおすすめ独学法ってある!?
いざ勉強を開始するぞ、と決意したもののどこから手を付ければいいんだろう?
できるだけ短期で合格する為には何をすればいいんだろう?
できれば専門学校や予備校の高い受講料を払うことなく独学で合格したい。
当然の悩みだと思います。
これについても、知り合いの司法書士に尋ねたところ、
“とにかくテキストの読み込みと過去問の演習を何度も繰り返す”
ということのようです。
合格までに行った勉強法は千差万別・十人十色ではありますが、皆さんの基本となっているのはテキストと過去問でした。
テキストはLEC・TAC・伊藤塾などの大手予備校から出版されているものであれば大差ないので、書店や各校舎で実際に見てみて良さそうと思うものをフィーリングで選んでも問題なしです。
どのテキストにしようか迷っている時間があったら勉強に充てるべきとのこと。
また、過去に試験で問われた知識は形を変えて何度も出題される傾向にあるため、過去問は間違えなくなるまで繰り返すことが重要です。
記述式の問題であっても例外ではありません。
やることが決まれば後はこれをひたすら反復して、頭に染み込ませるのみです。
とはいえ、科目数もそれぞれの分量も多いですから、あまりよくわからないところはどんどん飛ばして、できるだけ短期間で全体をひと回しするようにしましょう!
まとめ
司法書士試験に兼業・独学で合格する方法について簡単に解説してみました。
勉強時間は約3000時間必要。
独学の場合はテキストと過去問をひたすら繰り返す。
資格を取得してあなたの人生がより豊かで充実したものになるよう願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。