大根は煮物にしたり、おろして大根おろしにしたり、ツマにして刺身に添えたり・・・
さまざまな食べ方があって美味しいですよね。
スーパーなどでもよく見かける大根ですが、ほとんどが白いのに対して葉の方に少し緑の部分があるのは分かりますでしょうか?
多くの大根にこの緑の部分が見られますが、この部分は使っても大丈夫なのか心配になったことのある方も多いのではないでしょうか。
また、白い部分でも辛く感じたことのある方もいらっしゃいますよね。
今回は、そんな大根の緑の部分は食べられるのか、大根が辛く感じる理由や対処法などをご紹介したいと思います。
大根の緑の部分は辛いから?
大根は白いイメージが強いですが、葉に近い部分には緑になっていると思います。
緑色だとなんだか辛そうですが、実は反対で緑の方が甘く、下の方にいくにつれて辛くなるんです。
なので、下の方の辛い部分は生では食べずに漬物などにして、生で食べるのなら上の方の緑の部分がおすすめです。
大根の上の部分の方が甘く感じる理由は、その方が糖質が多いからです。
逆に辛く感じる理由は、「アリルイソチオシアネート」という成分が原因で、このアリルイソチオシアネートが破壊させることにより、辛くなってしまいます。
下の方が辛いのは、アリルイソチオシアネートが多く含まれているからです。
なんと、その数は甘い上の方に比べて10倍もあるんだとか!
しかし、悪い効果しかないわけではありません。
アリルイソチオシアネートは辛さを出すのと同時に、抗菌も作っているんです。
なので、辛くはありますが、健康にはとってもいいんですよ。
また、大根は葉も食べることができ、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
栄養たっぷりで、美容にいいですよ。
大根が辛い理由は私のやり方のせい!?
大根が辛い理由は、先ほどにもご紹介した通り、大根に含まれるアリルイソチオシアネートが破壊されることで辛さを生成しているからです。
破壊とは、つまり切ったり噛んだりすることですね。
とはいえ、切らずに噛まずに食べることはできません。
糖質の多い種類の大根だと甘く食べられることもありますが、大根のほとんどは上の部分以外は生で食べようとするととても辛くなってしまいます。
特に大根を最も辛くしてしまうのが、大根おろしです。
大根おろしは無数の歯で大根をすりおろすので、アリルイソチオシアネートがたくさん破壊されてしまうんですね。
でも大丈夫、ちゃんと対処法もありますよ。
大根おろしの辛さをおさえる方法は、いくつかあります。
まず、すりおろすときに時間をかけて、丁寧にゆっくりとすりおろすことです。
円を描くように丸くすりおろすと、辛さをおさえられます。
二つ目の方法は、電子レンジで温める方法です。
実はアリルイソチオシアネートは熱に弱く、電子レンジなどで加熱すると辛さをおさえることができるんです。
温めすぎると水分が飛んでしまいぱさぱさになってしまうので、様子を見ながら少しずつ温めてください。
三つ目の方法は、水にさらす方法です。
おろした大根おろしを水にさらし、水分を絞ることで辛さが流されます。
しかし、この方法は大根の味も一緒に流されてしまうので、最後の手段ですね。
まとめ
大根の緑の部分は辛そうなイメージがありますが実は逆で、上の緑の方が甘く下の方が辛いんです。
大根か辛いのはアリルイソチオシアネートという成分が原因で、下の方が上に比べ約10倍もこの成分が存在します。
もっとも大根が辛くなるのは大根おろしで、丁寧にすりおろしたり、電子レンジで加熱したり、水にさらすことで辛さをおさえられます。
大根は部位によって適した料理方法があるので、大根が辛くて苦手だという方は、葉に近い部分を食べるようにしましょう。