錠剤やカプセルの薬を飲むときに、水だとのどに引っかかってしまってなかなか上手に飲むことができない、という人は意外と多いです。
小さなお子さんには特に多いですが、大人でも珍しくはありません。
水ではなくて好物のヨーグルトと一緒に飲むことができたら…
なんて思ったことのある方もたくさんいらっしゃいますよね。
ヨーグルトで飲んでも、薬の効果に影響はないのでしょうか?
今回は、錠剤やカプセルの薬を水ではなくヨーグルトで飲んでも大丈夫なのか、などを詳しくご紹介したいと思います。
錠剤やカプセルをヨーグルトで飲むの問題ない?うまく飲めるコツは?
薬には、併用を禁止されているものがいくつかありますが、ヨーグルトはその中にはありません。
つまり、一緒に飲むことを禁止されてはいないんです。
なので、基本的には錠剤もカプセルも水で飲めない場合は、ヨーグルトで飲んでも大丈夫です。
ヨーグルトだと水よりも固形に近いので飲み込むときに薬の感触がほとんどないですし、つるんと飲み込めて喉に詰まる可能性も少ないです。
飲み方は、いつも食べているヨーグルトの中に入れて飲むだけです。
今まで水では飲めなかった人にとっては、ヨーグルトでも飲んでいいことがわかるとずいぶん薬を飲むのがラクになるのではないでしょうか。
しかし、薬の中にはヨーグルトの酸性に弱いものもあります。
そんな薬と一緒に飲んでしまうとやはりよくないので、ヨーグルトで飲む際はあらかじめ医師や薬剤師の方に確認を取っておくようにしましょう。
また、ヨーグルトは薬の効果が効き始めるのを遅めてしまうことがありますので、すぐに効果が出てほしい場合はおすすめできません。
ヨーグルトの他にもゼリーで飲んでも飲みやすくなり、ゼリーですと薬と一緒に併用する専用のものも販売されています。
専用ですから薬の効果に影響することもないので、ヨーグルトよりも専用のゼリーの方が薬と一緒に飲むのに適しています。
風邪薬をよく飲むけどヨーグルトとの組み合わせ大丈夫かな…
風邪薬とヨーグルトの相性は、正直あまりいいものではありません。
風邪薬の成分は腸で吸収されるのですが、ヨーグルトと一緒に飲んでしまうとヨーグルトに含まれるカルシウムと結合してしまい、腸で吸収されにくくなってしまいます。
こうなってしまうと、いくら風邪薬を飲んでも症状が薬によって改善する効果が弱まってしまう恐れがあります。
そうすると、せっかく薬を飲んだのに何だかもったいない感じがしてしまいます。
もちろんすべての風邪薬がそうというわけでもないのですが、やはりこちらも自分の判断でヨーグルトと一緒に飲むのはよくないです。
カルシウムの豊富な牛乳も同じく、効果を薄めてしまいます。
ヨーグルトの他にも、カフェインの多い紅茶やコーヒーを風邪薬と一緒に飲むとめまいや頭痛を起こすことがあり、アルコールと一緒に飲むと症状を和らげるどころかさらに重症にしてしまう可能性があります。
風邪薬は何で飲むかで効果の効き目が大きく変わってきますので、水以外で飲む場合は医師とよく相談してからにしましょう。
まとめ
基本的には薬とヨーグルトを一緒に飲んでも問題はありませんが、薬の中には一部一緒に飲まない方がいいものもあります。
また、ヨーグルトは薬が効き始めるのを遅めることがありますので、即効性は期待できなくなってしまいます。
ヨーグルトではなく専用のゼリーもあるので、そちらもおすすめです。
風邪薬はヨーグルトや牛乳と一緒に飲むと効果を薄め、紅茶やコーヒーはめまいや頭痛を起こし、アルコールは症状を重症にしてしまうことがあるので、注意しましょう。
苦手な錠剤やカプセルも、あなたに合った飲み方を見つけて克服してください。