柏餅を作る際に必要不可欠な柏の葉。
端午の節句の時期のお供え物として用意される事が多く、季節の食べ物なイメージがありますが、それ以外の時期ももちろん食べても大丈夫です。
しかし、柏の葉はなかなか手に入りにくく作るのを断念する方もいるかもしれません。
どこにいけば簡単に手に入るのでしょうか?
手に入らない時、代用できる物はあるのでしょうか?
そんな疑問を解決して頂きたいと思います。
柏の葉が売ってるところってどこなの?
柏の葉は季節や地域によって手に入りやすい時期、場所が違ってきます。
端午の節句の供え物として作られる事が多い柏餅は、需要があるGWシーズンは近くのスーパーでも比較的手に入りやすいでしょう。
しかし、次期がずれると手に入りにくくなります。
大型のスーパーや百貨店や八百屋などなら、近所のスーパーより置いている所も多いと思います。
ですが、どうしても手に入らない場合はネット購入を利用してみましょう。
物によりますが、1000円いかないぐらいの安価な値段で買う事が出来ます。
余った葉は、真空の状態にして冷蔵庫で保存しましょう。
冷凍してしまうと、葉の水分が奪われてやぶれてしまいます。
なるべく、空気に触れさせない事で退色を防いでくれます。
柏餅の葉っぱを代用するとしたらどんなものがある?
行事のお供え物として知られている柏餅は、時期は外れると柏の葉が手に入りにくい事も多々あります。
葉自体は食べる必要はないのですが、柏餅を作るうえでは欠かせない素材です。
柏の葉は少しギザギザしたところが特徴的ですが、西日本では、この代用品として「サルトリイバラ」という木の葉が主流となっています。
もともと、西日本では柏の葉が手に入りにくく、かなり前からサルトリイバラが代用されてきました。
この葉を柏の葉と思っている方は西日本では少なくありません。
どちらの葉っぱも手に入らない場合は、柏の葉の形をしたビニールで代用しているお店もあります。
手に入りにくい柏の葉より気軽に利用できるのがいいですね。
柏餅を葉っぱでくるむ理由
柏餅を食べる時、葉っぱは食べる必要はないとされています。
食べても良いですが、ほとんどの方は葉っぱはよけて食べると思いますが、だったら葉っぱにくるむ必要はあるの?
と感じる方もいると思います。
実は、柏餅を柏の葉にくるむにはちゃんとした理由があります。
■ 風味を味わう
柏餅を食べる時、特有の風味があります。
柏の葉にくるんで蒸す事でふんわりと香が移り、柏の風味を味わってもらう事を目的としています。
■ 抗菌作用
昔は冷蔵庫もない時代だったので長期保存する事が出来ませんでした。
柏の葉には抗菌作用のある成分が含まれているため葉っぱにくるんでいたとされています。
■ 乾燥対策
柏餅は、もち米を使っているため長くおいておくと固くカチカチになってしまいます。
葉っぱにくるむ事で乾燥から防いでくれます。
■ 食べる時に手を汚さない
柏餅は粘りけが多いため葉っぱにくるんで食べる事で、手を汚さずに食べる事が出来ます。
冷蔵庫もラップもない、江戸時代から食べられているとされている柏餅は、当時の人達の知恵や工夫により今の形として受け継がれています。
まとめ
もともと柏餅は、江戸時代、子孫繁栄を目的とした供え物として作られてきました。
当時の物を当時のまま未来に受け継ぐというのは大変な事です。
時代が変わると当時簡単に手に入っていて、簡単に作れたものでも難しくなることもあるかもしれません。
代用できるところは代用しても良いと思いますが、「本来の味」「本来の意味」などは忘れてはいけないと思います。
理由があり代用しているという事、そういったことをまた次の世代に受け継いでいきたいですね。